2021年7月3日 20:08 1019
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片野ゆかによるノンフィクション「北里大学獣医学部 犬部!」を原案とした本作。青森・北里大学に実在した動物愛護サークル・犬部をモデルに、獣医学生たちが動物を守るため奮闘する日々とその後の人生が描かれる。林が周囲から変人扱いされる犬好きの主人公・花井颯太、中川が颯太の相棒で心優しい同級生・柴崎涼介を演じ、犬部の後輩メンバーである佐備川よしみに大原、秋田智彦に浅香が扮した。
イベントには、劇中や宣伝で活躍しているミックスの保護犬ちえ、柴犬のきぃ、サモエド犬のサモン、ミヌエットの猫ミッツも一緒に登壇。林は元気いっぱいなちえに振り回されながら壇上へ。大勢の人に戸惑うちえを、林は「俺のほうが緊張してるからな」と落ち着かせる。中川がきぃにマイクを向けて「一言!」と求めると、「ワン!」と反応。さらに中川が「ジャンプ! ジャンプ!」と合図を出すと、きぃは中川の身長の半分ほどの高さまで跳躍していた。長時間の参加は負担になるため、4匹はイベントの途中で壇上をあとにした。
林は「本当に愛くるしい、心揺さぶられる表情をいっぱい見せてくれた」と動物たちとの共演を述懐。颯太とちえ、柴崎ときぃはそれぞれバディで、子犬の頃から一緒に過ごしてきたという設定だ。中川は「少しでも関係性を築けるように、撮影後に一緒にお散歩して距離を縮めていきました」と振り返る。さらに大原は「(動物の)身震いや吠えるお芝居の次に私たちが演技をする流れが多々ある。何テイクも重ねて『がんばって!』と祈る場面もありました(笑)」と述べ、浅香も「同じことができるわけではないので毎回新しい風を吹かせてくれる。失敗も笑顔になっちゃう」と話した。
もともと動物が大好きで動物に関わる作品を待ち望んでいたという林。映画では犬部の青春模様だけではなく、動物保護をめぐる厳しい現実の物語も展開していく。撮影前に颯太のモデルになった獣医師・太田快作さんに会った林は「責任を持ってやらなければいけない難しい題材。太田先生は誰よりも動物に対する思いが強い方で。半端な気持ちで会ったら嫌な気持ちにさせてしまうのでは?と考えていました。実際にお会いしてみると、内面から動物に対する愛情、優しさがにじみ出ていて。この人が放つオーラを映画で表現しなければという思いになりました」と話す。篠原は「単に犬や猫がかわいいだけの映画ではない。動物が生きやすくなるために闘う人たちの話。とても意義深くて、彼らが闘う姿をちゃんと撮ろうと思いました」と撮影に向けた姿勢を語った。
撮影は2020年夏に青森・十和田でのオールロケーションで行われた。浅香は「本当の部活みたいに没入感のある現場。それはロケーションや動物のおかげ。気持ちのいい映画になってると思います」と回想。キャスト陣は実際に北里大学獣医学部を見学する機会もあったそうで、大原は「思った以上に“動物園”。大学にいるというより、動物園にいる気持ちでした。牛とか羊とかの声も聞こえてきて」と振り返る。最後に中川は「ワンちゃんたちと一緒に取材も受けるんですが、スタッフの人たちが犬しか見ない(笑)。ちょっとジェラシーがあります。かわいいワンちゃん猫ちゃんが出てくるのでそこも大注目ですが、僕たちのことも見てください」と冗談交じりにアピールしていた。
「犬部!」は7月22日より全国ロードショー。
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(c)2021「犬部!」製作委員会
「犬部!」林遣都&中川大志がバディ犬と登場、戸惑う犬に林「俺のほうが緊張してる」(写真17枚) - ナタリー
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