車のエンタメ [2021.08.27 UP]
キッチンカーの開業について
この記事の目次
最近オフィス街や商業施設、サービスエリアなどでカレーや焼きそば、クレープなどの料理やデザートを提供するキッチンカー(移動販売車)を目にすることがありませんか?
それもそのはず、東京都福祉保健局の「食品衛生関係事業報告」によれば、東京都だけでも営業許可の取得件数が10年前に比べ約1.5倍の台数が登録され、まさに今一大キッチンカーブームが到来しています。
この記事では「キッチンカーに興味がある」「自分のお店を持ってみたい」「飲食店をやっているけども新しい取り組みをしたい」などの想いがある方に向けて、キッチンカーを始めるきっかけになるような情報をお届けします! そもそもキッチンカーがなぜ最近増えてきたのでしょうか?きっかけとしては以下の2点があげられます。
感染症拡大の影響を受けたことによる販売方法が変化したから
感染症蔓延により、外食産業は営業時間の短縮、アルコール類の提供制限、リモートワークの推奨(オフィス街に人がいない)などで厳しい状況が続いています。そのためお客様に密にならず料理を提供できる、お客様の生活スタイルに応じて自在に出店できるキッチンカーに注目が集まりました。
「自分のお店を持ちたい!」そんな夢を小さくからでも始められるから
「自分のお店を持ちたい」「自慢の料理を多くの人に食べてもらいたい」そんな素敵な夢をお持ちの方が多いと思います。その夢を叶えやすい1つの方法としてキッチンカーが最適です。飲食の固定店舗開業には初期費用として1,000万円〜、店舗の内外装の工事など、開業のためには多くのお金と時間を必要とします。一方、キッチンカーの初期費用は250万円〜と1/4とリーズナブルに開業することが可能なのです。
平日は本業、土日に副業としてキッチンカーで自慢の料理をお客様に提供して夢を叶えるキッチンカーオーナーも多いのです!
キッチンカーのメリット
全国的に増えているキッチンカーですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?
テナント料や内外装費が抑えられる
なんと言ってもキッチンカーは固定店舗に比べてリーズナブルに開業できることが魅力的。
また、何らかの事情でキッチンカーをやめることになっても、所有するキッチンカーを売ることで資金の回収ができることも大きなメリットです。
オフィス街や商業施設、イベント会場など人がいるところに移動できる
キッチンカーは人のいる場所に移動することができることも大きなメリット。昼間は働く人が多いオフィス街に出店、夜は商業施設やマンション近く、祝祭日はイベント会場に。実はキッチンカーを成功させるために非常に大切なのは、最適な時に最適な場所に出店することです。
お客様の笑顔が見れる
飲食店でキッチンにいると、なかなかお客様の顔を見ることができないと思われている方はいませんか?キッチンカーなら料理を作ることも接客することも行うことが多いので、お客様の感謝や笑顔を見ることができます。お客様の「ありがとう!」「美味しい!」そんな一言が聞けるだけで、キッチンカーをやってよかったと思えるでしょう。
キッチンカーの先輩たちの声
キッチンカーオーナーの一日はどんな一日なのか?今回はハラル認定を受けた食材を使用して調理されたチキンオーバーライスを提供しているMr.HALAL株式会社 代表 安田敬さんにキッチンカーオーナーの一日のスケジュールやキッチンカーオーナーとしての生の声を伺いました。
グー:キッチンカーオーナーとのしての安田さんの一日のスケジュールを教えてください。
安田:まずは仕込みのためにセントラルキッチンで6:00から9:00まで仕込みを行っています。私はフランチャイズ経営もしており2店舗分(安田さん店舗とフランチャイズの原宿店)の仕込みもおこなうため割と多くの時間を仕込みにかかってますね。
その後出店場所に移動して11:00頃から15:00頃までの約4時間を販売時間として設けてます。その後、撤収作業や洗い物を行って16:00頃にキッチンカーとしての仕事は終わりにしてます。その後は自由時間として休みを取ったり、フランチャイズ経営のオフィスワークに時間をあてたりしてます。
Mr.Haral自慢のハラル認証を受けた食材のみで調理されたチキンオーバーライス。スパイスで味付けされた鶏肉にピリ辛のチリソースとマイルドな味に仕上がるヨーグルトソースが絶妙なニューヨーク定番の逸品。インディカ米を使用しており本場の味を感じさせてくれる。
グー:だいぶ朝早くから活動しているんですね。
安田:自宅からセントラルキッチンまで距離があるのと、2店舗分の仕込みをするため朝早くから活動しています。1店舗分の仕込みで済む時は仕込み時間は2時間ほどで済むため、1時間遅く活動するスケジュールですね。
グー:月に何日営業をされていて売上はどれくらいなのですか?
安田:月20日営業で、平均75万円前後の売上です。原宿に出店している店舗は最高160万円オーバーを記録したこともあります。出店場所によって売上は異なるのですが、毎日4万円〜7万円の売上を目指して出店しています。感染症の蔓延で出店が困難になるときもありましたが、フードデリバリーサービスの普及のおかげで、フードデリバリー経由での注文が多く集まるようになりました。出店場所やメニューの工夫だけでなく、最近ではフードデリバリーで多く注文を集めるための工夫を多く取り組んでいたりします。
浅草で人力車を営んでいたが、お客様の声をきっかけにキッチンカーの世界に。自身の店舗のみならずフランチャイズ化を成功させたMr.HALAL株式会社 代表 安田敬さん
グー:安田さんがキッチンカーを始めたきっかけは何だったのですか?
安田:元々浅草で人力車をやっていたのですが、外国人のお客さんから「日本にはハラル料理がない」という話を聞きました。その後にニューヨークに旅行に行った時に、ハラル料理を提供するキッチンカーに行列が出来てたんです。その時「日本に持ってくれば流行る」と思って、ニューヨークで見た光景をそのまま再現したキッチンカーを始めました。
グー:キッチンカーを出店される場所とお客様の特徴はありますか?
安田:基本的に月曜日〜金曜日で出店していて、月:晴海、火:西新宿、水:丸の内、木:渋谷、金:豊洲と毎日出店場所を変えて営業しています。外国人の方や、海外に行かれたことのあるビジネスマンをターゲットにしていて、その様なお客様が多く住むタワーマンションは出店場所として非常に相性がいいと思っています。ニューヨークを感じてもらうために、キッチンカーの外装はもちろん、提供する容器も本場ニューヨークで提供される容器と同様なものを使うなど、様々な個所をこだわっています。
グー:安田さんの今後の目標はありますか?
安田:フランチャイズにも力を入れているので、フランチャイズ加盟店を増やしていきたいと思っています。すでに複数の加盟希望者がいて、出店に向けて動いているところです。に今後も日本全国でキッチンカーという選択肢が広がっていけるといいなと思います。
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Mr.HALAL Main Store(本店)情報
●出店場所:
月 相鉄フレッサイン浜松町大門 Daimon
火 NTT東日本本社(初台)Hatsudai
水 丸の内仲通り(二丁目ビル)Marunouchi
木 渋谷道玄坂東急ビルShibuya
金 シティタワーズ豊洲ザ・ツイン Toyosu
※出店場所は変更になる場合がございます。詳しくはお店SNSをご確認ください。
●HP:https://www.mr-halal.com/
●Twitter:https://twitter.com/MrHALAL2
●代表:安田 敬
キッチンカーを開業するまで
全国的に広まっているキッチンカーですが、開業までどのような手順があるかをご紹介します。
車を準備する
キッチンカーでビジネスをするためには当然キッチンカーが必要です。新車や中古車でキッチンカーを購入したり、はたまたレンタルやリースでキッチンカーを借りるなど、キッチンカーを準備する方法は様々。自分にあった方法でキッチンカーを準備しましょう。
更には、車の種類(車種)を選ぶ必要があります。軽トラや軽バンなどの小型の軽自動車から、普通車バンや1トントラックなどの大型の車種まで、キッチンカーのイメージや利用用途によって様々な選択肢があります。
中古車のキッチンカーであれば、是非ともグーネットで検索してみて下さい。
キッチンカーを準備することと合わせて、キッチンカーを保管する駐車場を準備する必要があります。一般的な車と同様にキッチンカーの購入には車庫証明書が必要となるので、キッチンカーの選定と合わせて、キッチンカーを保管する駐車場もご準備下さい。
メニューを決める
自慢の料理を多くの人に食べて・飲んでもらいたいですよね。ランチを狙ったメニューや単品もののメニューなど様々なメニューがありますが、出店する場所や時間、お客様の属性(会社員・ファミリーなど)によって向き不向きがあります。自慢の料理を多くのお客様に届けるために、自分のメニューは「いつどこで誰に」あったものなのかを合わせて考えるようにしましょう。
保健所の営業許可を得る
キッチンカーで営業するために避けては通れないのが保健所の営業許可です。キッチンカー自体だけでなく、仕込み場所など、食品を扱う場合には保健所の営業許可が必要です。保健所は各自治体毎に設置されているため(都道府県に一つずつではない)、営業する場所の自治体の基準に合わせる必要があります。
保健所の営業許可を自身で行うことも出来ますが、必要書類の準備や保健所の担当者とのやりとりに不安な方は、保健所の許可に強い移動販売車の製作会社や行政書士に、保健所の営業許可申請を依頼することもおすすめです。
資金を準備する
キッチンカーの初期費用としては安くて300万円、こだわりのキッチンカーを用意するとなると1,000万円を超える資金が必要となります。固定店舗よりはだいぶ安く開業することができますが、それでも数百万円の資金を準備する必要があります。
手持ちの資金がない場合でも、ローン組んで分割で支払う方法や、キッチンカーをリースやレンタルなど借りた分だけ支払う方法があります。
保険に加入する
万が一、食中毒を起こしてしまった、お客様の服を汚してしまった場合に備えて、キッチンカー事業者はPL保険に入ることが一般的です。PL保険は、食品(生産物)がお客様に損害を与えるような「もしもの場合」を補償する保険です。営業場所によってはPL保険の加入が義務付けられているため、必ずチェックしましょう。
さらに検討すべき保険としては自動車保険です。営業場所に行くためには当然キッチンカーを運転するため、もしもの事故のために自動車保険の加入をすることをおすすめします。
営業場所を確保する
キッチンカーはどこで営業するかが非常に重要な要素です。人がいない場所に出店してもお客様に商品を届けることは困難なので、人が多く集まるところに出店するのが得策です。
キッチンカーを出店することができる場所の探し方として、出店場所マッチングサイトや仲介業者を利用してインターネットで検索する方法があります。当然自身で出店したい場所の管理者に直接交渉して出店許可をもらう方法もありますが、はじめての出店の際は、場所を案内してくれる業者から探す方法が良いでしょう。
キッチンカーを開業するためには通常の店舗開業と同様に様々手続きやキッチンカー特有の準備(車選び、駐車場確保など)がありますが、比較的費用が安く、早く開業できるためますます注目を集めています。
キッチンカーについてもっと詳しく知りたいという方は、開業を検討している方向けのキッチンカーセミナーも開催されているため、一度ご検討ください。
フードトラックカンパニー「キッチンカー開業セミナー」(※外部リンク)
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キッチンカーの開業について - Goo-net(グーネット)
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