新型コロナウイルスの影響で夜の飲食店への客足が減る中、福島県いわき市の街なかに21日、キッチンカーを活用した「ナイトバー」が開店する。密を避けて屋外で酒を楽しみつつ、人の流れを生み出し活気を取り戻そうという企画。県内ではコロナ禍を受けてキッチンカーの登録が増加しており、仕掛け人の今野詠史さん(47)は「感染の不安を少なくし、屋外で酒が楽しめる新たな文化を根付かせたい」と意気込む。
今野さんは市内で創作料理店ダイニングキッチンRuuを営む。コロナ禍の影響で売上が落ち込み、「待っているだけでなく自分から攻める」と一念発起した。2年前に約100万円を投じて中古トラックを自分の手でキッチンカーに改装した。同じくキッチンカー「バーニーズサンド」を運営する山野辺拓樹さん(27)と昨年からナイトバーの準備を進めてきた。
普段は日中のイベントに出店することが多いが、街なかの活気が失われつつあると感じ、今回夜の時間帯を選んだ。キッチンカーで軽く飲んだ後、街なかに繰り出してもらう流れを作る狙いだ。
初イベントは21日午後5時から同8時までいわき市中心部の市平中央公園で「ナイト!dining Bar」と銘打ち催す。今野さんと山野辺さんのキッチンカー2台が出店し、ビールなどのアルコール類、市内産のトマトやネギを使った料理を提供する。
今後も月1回程度定期的に市内各地で開催したい考えで、趣旨に賛同する市内のキッチンカー5台で新たなグループも発足させた。
今野さんは「好きな場所でゆったりと料理と酒を楽しむ新しい飲食の在り方を知ってもらい、地域活性化につなげたい」と思い描く。
キッチンカー 夜憩う場に 密を避けてお酒楽しんで 福島県いわき市で21日イベント | 福島民報 - 福島民報
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