浜松いわた信用金庫が運営する浜松市中区の起業家支援拠点「ＦＵＳＥ（フューズ）」は、シェアキッチンスペースを活用したフードビジネスの創業支援を強化している。昨年４月にフューズ内に開設した同キッチンは商品開発、製造、販売が可能で１年で延べ５０回の利用があった。本年度は初年度の倍増を目指し、事業のＰＲやニーズに基づいた支援を進める。
シェアキッチンは約５０平方メートルで時間貸しする。ガステーブルや冷凍・冷蔵庫、オーブン、調理器具など本格的な設備・備品を備え、メニュー開発や試食会、移動販売の仕込みなど多様なニーズに対応できる。
場所を貸し出すだけでなく、食のプロとつながる場も創出する。運営業務委託する「グルーヴ」（同市中区）代表でフードプロデューサー高橋勇樹さん（４１）は、２０年以上の料理や菓子の調理や起業経験がある。希望に応じて、素材や外観を工夫した“売れる”メニュー開発や価格設定などを助言している。
フューズの担当者は「街中にあって利用しやすい。情報提供から金融支援まで、飲食ビジネスに関するトータルの支援を目指す」と話す。キッチンのＰＲを兼ねて１５日（正午から午後４時）まで、高橋さんが手がけたフューズ発フードブランドの菓子を披露するイベントを行っている。
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「シェアキッチン」利用倍増目指す 浜松のＦＵＳＥ 飲食の創業支援強化｜あなたの静岡新聞 - あなたの静岡新聞
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