TOTO、在宅時間増加でリモデルに追い風 キッチン事業も黒字化
TOTO
清田 徳明 社長
1490号(2022/01/24発行)9面
TOTO 清田 徳明 社長
コロナ禍による在宅時間の増加が、TOTO(福岡県北九州市)のリフォーム事業の追い風となっている。国内のリモデル事業の売上高は3134億円で、前年比109%の増収を見込む。また長年赤字を続けていたキッチン・洗面事業が初めて黒字となる見通しだ。商品開発や海外展開の歴史、環境配慮への取り組みなど、長期を見据えた事業戦略等を清田徳明社長に聞いた。
「今の自宅に住み続けたい」73%
リモデルの顕在&潜在ニーズ
――今期の業績見通しは売上高6500億円、営業利益500億円と上方修正されました。在宅時間が増加し、住宅への関心が高まっています。リモデル事業の追い風を感じていますか。
今もショールームはイベントなどがなかなかできるものではないので、集客そのものは戻っていないのですが、コンサルの件数が前年、前々年を上回ってきています。お客様が家にいる時間が長くなり、家を総合的に考え直す機会になっている、それは我々にとって追い風かなと思っています。
――テレワークなど多様な働き方を選べる会社も増え、今後もコロナ以前の生活には戻らないでしょう。その影響をどう見ていますか。
当社で昨年にアンケート調査を実施したのですが、明らかに6割強のみなさんは自宅で過ごす時間が増えました。そして「今後の住宅をどのようにしたいか」を聞いたところ、23%の方は、今の自宅にリフォームをして住み続けたい、50%の方は今の住宅のまま手を入れずに住み続けたいと言われている。つまり合わせて75%ぐらいの方は今の家に居続けたいと思っています。そのうちリフォームについて顕在化している方が23%で、残りの50%の方も、住み続けているうちになにがしか考え直す機会がこれからあると思います。
システムキッチン発売40周年
「キッチン・洗面」事業初の黒字化
――1981年のシステムキッチン発売から「苦節40年」。今年度は初の黒字見込みです。ウォシュレットでは、発売から数年で黒字化した御社ですが、キッチンは苦労しましたね。
はい、苦労しました(笑)。実は前期は本当は黒字のつもりだったんですよ。ただコロナのスタートで2020年2月3月に中国が止まって電熱器具が入らなくて、結果的にお客様にお納めできない、みたいなことで。
――赤字でも撤退せずに継続し、ここにきて黒字化した要因は。
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