株式会社Fainaは8日、東京・丸の内仲通りにウクライナの避難民が中心となって家庭料理を扱うキッチンカー「Faina001号店」をオープンした。
キッチンカーは5月からクラウドファンディングで資金を募ったところ500万円以上の支援が集まり、7月9日に滋賀・彦根市に000号店をオープン。今回はそれにつづいてのオープンで「避難民たちが楽しく明るく働いてかつ日本人との交流ができれば」という菊地崇代表取締役(28)の思いも込められて丸の内にオープンした。
キッチンカーでは「ブリンチキ」と「ウズバル」を販売している。「ブリンチキ」は日本でいえばおにぎりのようなウクライナの家庭料理。手のひらに収まるサイズでチーズやチキン、鮭を、少し甘いもちもちとした食感のクレープの皮のようなもので包んだ食べ物。「ウズバル」は少し酸味のあるドライフルーツ由来のウクライナの伝統的な飲み物だ。
菊地氏にとってブリンチキは思い出の味だ。2014年に旅行先でウクライナ人のカテリーナさんと出会い、18年に結婚。初めてカテリーナさんの実家に行ったときはウクライナ語も分からず、カテリーナさんの家族とコミュニケーションもとれなかった。そのときにカテリーナさんの母が出した料理がブリンチキ。「食べてみたら優しい甘さで愛を感じるおいしさだった」。
ブリンチキを初めて食べた菊地氏の父からは味が薄目のため「トマトケチャップでもつけたら?」と言われてが、あくまでウクライナの味で勝負することにこだわった。
「ウクライナ避難民は日本人とのコミュニケーションの取り方が分からない。なかなか文化の違いに苦しんでいる。もっと傷をいやしつつ、彼らの次の一歩になれば」とキッチンカーでブリンチキを出すことを決めた。
今後はウクライナからの避難民が中心となって営業予定。毎週月、水、金の午前11時30分からオープンする。
丸の内仲通りでウクライナのキッチンカーがオープン 避難民が営業 - スポーツ報知
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