千葉県流山市でシェアキッチン、コワーキングスペース、飲食店の三業態からなる「AZCAFE(アズカフェ)」が装いを新たにオープンした。コロナ禍の昨年四月に流鉄平和台駅前で開設して以来、飲食を中心とした創業支援を担ってきたが、今回のリニューアルで独自のカフェ運営を始めるとともに、コロナで急増したハンドメイド作家の支援に乗り出した。(牧田幸夫)
オーナーで行政書士の福田有紀さんによると、三業態が入るアズカフェのコンセプトは「コストをシェアし、アイデアを倍にする」。これまでに二十人が入居し、飲食ビジネスの立ち上げに挑戦した。しかしシェアキッチン・飲食店は、入居者次第で営業日や提供メニューが変わるため、安定的な経営が難しかったという。そこでアズカフェが独自でカフェを運営し、利用者が借りたい時間にキッチンの貸し出しをする形態に変えた。
カフェの独自メニューは、道の駅やアンテナショップのプロデュースを数多く手がけるフードコンサルタントの宮崎政喜さんが考案。宮崎さんは「ランチメニューなど約二十品のレシピを作った」と語り、食事も楽しめそうだ。
また同駅前の「ハンドメイドショップきらきら」がアズカフェ内に引っ越し、布小物やアクセサリーが所狭しと並ぶ。ハンドメイド作家の創業や販路拡張を手伝うという。
店主でかご編み作家の鈴木希彩子さんによると、同店は二〇一九年十二月に八人の作家と就労支援の一事業所の商品を並べてスタート。コロナ禍の巣ごもり生活の中で、マスク制作をきっかけに本格的に小物作りに取り組む人が増えたといい、現在、作家四十人と福祉関係五施設が手がける商品を取り扱っている。
リニューアルオープン初日の八日、宮崎さんと同市在住のフェイクスイーツ作家秋山ちなみさんを招いたトークイベントがあり、既に創業したり、今後計画中の二十人が参加。飲食業やハンドメイド作品で創業する際のポイントなどについて話を聞いた。
福田さんは今後の展望について「飲食業に限らず、多種多様な創業を支援するため、会計講座、写真の撮り方講座など必要な情報を専門家を通じて提供していきたい」と話している。
カフェの営業時間は、火〜土曜日の午前十時から午後六時。
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