私の高校生活、コロナのせいで何もできずに終わってしまう――。焦燥感に駆られて思いついたのは、「起業」だった。家族と一緒にトラックをキッチンカーに改造し、週末ごとに公園などで営業を続けて1年余り。名物のローストビーフ丼はファンの心をつかんでいる。
21日午前10時、寒風吹く大阪・御堂筋のビル街に、若葉マークを車体に付けた小型トラックがやってきた。運転するのは、大阪市在住の関西学院千里国際高等部3年生、林凜(りん)さん(18)だ。
ランチタイムになるとオフィスビルから買い求める人が。容器にご飯を盛り、1分余りで手際よく提供する。常連客は女性が多く、「酸味のあるソースがおいしい」「もう5回目くらい。いつもお世話になっています」と口々に話していた。
午後1時半までに20食が売れた。冬場は客足が伸び悩みがちな中で、林さんは「目標に達してほっとしました」と笑顔を浮かべた。
このままでは何もない高校生活に
キッチンカーの営業を思いついたのは高1の冬。オンライン学習ばかりから、ようやく登校できるようになったが、放課後の活動などは軒並み中止された。「このままでは何もない高校生活になってしまう」
キッチンカー「L/R KITCHEN」を始めた林さん。お客さんとのやりとりは楽しいけれど、夏は猛暑、冬は極寒。経営はなかなか軌道に乗りませんでした。
元々料理が好きで、自宅にピ…
若葉マークつけたキッチンカー 現役高校生が導き出した経営のコツ:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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