悩み多き調理家電選び②「疑惑のオーブンレンジ」 【いそがし家庭は金で解決だ!】第16回/番外編
【いそがし家庭は金で解決だ!】連載、今回は番外編。稲田俊輔さんによる調理家電選びについてお伝えします。
まずはじめに取り上げるのは、いまや多くの家庭において“スタメン家電”となっている「オーブンレンジ」。前回、“疑惑のオーブンレンジ”としてその存在意義を問われたのに続き、今回は日本の狭いキッチンにおけるそもそもの問題、調理家電の置き場所について考えます。
調理家電の選び方について語ってくれたのは……稲田俊輔さん
前編はこちら「あなたは“本当に”オーブンレンジを使いこなしていますか?」
オーブンレンジを手放した我が家に何が起こったか
前回、オーブンと電子レンジが合体したオーブンレンジという機械には本当に合理性があるのか、という話をしました。それは、あくまでやや特殊な一消費者の感覚に過ぎないのかもしれません。しかし何はともあれ、僕が長年オーブンレンジに対して、どこか釈然としない思いを抱え続けてきたことだけは確かです。
5年ほど前まで、我が家にはオーブンレンジがありました。かつて日本人として当たり前のように購入したそれを、10年以上使い続けていました。それが壊れたのが5年ほど前だった、ということです。
正直その時僕は、心の中でホッとしました。これでようやく調理家電界のレコードプレーヤー付きラジカセであるところの(←偏った主観)オーブンレンジともおさらばだ、と。
早速、単機能の電子レンジを買いました。ダイヤルが2つ付いただけのべらぼうに安いやつです。性能として必要十分なのはわかっていましたし、ダイヤルで強弱と時間を合わせるだけという、感覚に直結した見事なユーザーインターフェースは実に快適でした。
僕は結局、オーブンレンジに色々ついているボタンをピピピピと何度も押し続けることには最後まで馴染めなかったのです。特に「あたため自動」の(ひときわ大きくその存在を主張する)ボタンに至っては、むしろ憎悪すらしていました。しょっちゅう裏切られることになるのはまだ諦めたとしても、それは使用者の主体性を剥奪する機能だったからです。
1万円でお釣りのくる電子レンジに大満足した僕は、次にいそいそと単機能オーブンの物色を始めました。しかしこちらは少し苦労しました。オーブンレンジ全盛の日本において、単機能オーブンの選択肢は極めて少ないからです。そのことで僕は改めてオーブンレンジを呪いました。念のため繰り返しますが、これもやや特殊な一消費者の、ちょっとおかしな感覚です。
ともあれ最終的に、コンベクション機能も付いたそこそこパワフルなものを購入しました。いくらだったかは覚えていませんが、安かったはずです。電子レンジとオーブン両方合わせても、一般的なオーブンレンジより安かったのは覚えています。それでいて申し分ない使い勝手と高性能を手に入れた、ということで、僕は大満足でした。
狭い日本のキッチンで「調理器具は陣取り合戦」【いそがし家庭は金で解決だ!】番外編 - with online
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