2023/10/22 10:01
最高賞の盾を手に笑顔を見せるさとう農園の佐藤卓弥社長＝山形市全国から100台超のキッチンカーが集結し料理の味や見た目などを競う「キッチンカーグルメ選手権」で、サトイモ生産のさとう農園（山形市、佐藤卓弥社長）の「里芋専門店の山形芋煮」が初出場で最高の金賞に輝いた。自社栽培のサトイモや牛肉をふんだんに使い、内陸地方で親しまれるしょうゆ味で客の心をつかんだ。佐藤社長は「山形のソウルフードが全国に認められた」と喜んでいる。
4年ぶり10回目となった同選手権は、2016年に当時のギネス世界記録にも認定された世界最大級のキッチンカーグルメイベント。東京都立川市の国営昭和記念公園で7、8の両日に開かれ、全国から107台が出店し、延べ約1万8700人が訪れた。一日につき1人1票が配分され、気に入ったメニューに投票する方式で順位を競った。
山形芋煮は、素材の味が引き立つよう「シンプル・イズ・ベスト」（佐藤社長）を心がけた。具材はサトイモと山形牛のほか、こんにゃく、ネギの4種類のみ。中でもサトイモは無農薬・化学肥料不使用にこだわり、強い粘りと深いこく、とろける食感が特長の品種を選んだ。味付けは自社開発したしょうゆベースのたれで「内陸風の正統派」（同）で勝負した。
秋晴れに恵まれ絶好の“芋煮日和”となった当日は、同社キッチンカー前に長蛇の列ができ、大鍋四つをフル稼働させて対応した。来場者からは「かまなくても（芋が）のみ込める」「初めて食べるのに懐かしい味」との反響があったという。
佐藤社長は、キッチンカーによる県内の道の駅などでの販売を見据えており、「山形の食文化を乗せて、さらに魅力を発信していきたい」と販路拡大に向けて力を込めた。
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「里芋専門店の山形芋煮」、初出場で日本一 キッチンカー選手権、さとう農園（山形） - yamagata-np.jp
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