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Wednesday, February 2, 2022

狙いは住宅地 モスバーガー、逆張りのキッチンカー戦略 - 日経ビジネスオンライン

 モスバーガーを運営するモスフードサービスは1月29日、新業態のキッチンカー「MOS50(モスフィフティ)」の営業を開始した。1号車は東京都大田区の幹線道路沿いにある紳士服専門店「洋服の青山」の駐車場を拠点に、午前11時から午後6時まで営業する。多店舗展開を目指すが、22年度は1ケタ台の店舗数にとどめ、需要やオペレーションなどの実証実験を重ねていく計画という。

モスバーガーが新業態として手掛けるキッチンカー。1号車は東京都大田区を拠点に事業を始める

モスバーガーが新業態として手掛けるキッチンカー。1号車は東京都大田区を拠点に事業を始める

 キッチンカーの開業にかかる初期投資は約1000万円。客単価は通常のモスバーガーが800~1200円程度なのに対し、キッチンカーはそれよりも数百円高い1000~1500円程度を目指す。提供するハンバーガーの価格帯は430~710円と店舗に比べて高い。キッチンカー事業を担当する開発本部の樋口亮一グループリーダーは「通常の店舗よりも1度の注文・調理工程当たりの利益を高めることを目指した」とその狙いを語る。

 調理・接客などに必要な基本人員は2人。メニューはハンバーガー類のみの5種類に抑えられている。パティやバンズの加熱調理は車上で行われるが、野菜類などのカットといった仕込み作業は「母店」と位置付ける近隣の路面店で済ませる。1号車の母店はキッチンカーの拠点から徒歩10分ほどの距離にある東急電鉄池上線千鳥町駅前の店舗となる。「高収益」「ハンバーガー特化」「低コスト」がモスの目指すキッチンカー展開の戦略軸ということなのだろう。

キッチンカーで販売される「50th MOS」。価格は680円で通常の店舗で販売される「モスバーガー」よりも290円高いが、パティのサイズは1.6倍大きいという

キッチンカーで販売される「50th MOS」。価格は680円で通常の店舗で販売される「モスバーガー」よりも290円高いが、パティのサイズは1.6倍大きいという

 コロナ禍で店舗から消費者の足が遠のいたことから、外食や食品の大手が相次いでキッチンカーの事業に参入している。2021年2月にはいきなり!ステーキを運営するペッパーフードサービスやデニーズを運営するセブン&アイ・フードシステムズといった外食大手が参入。ハウス食品は販売場所や仕込み場所、車両などをまとめて貸し出すキッチンカーレンタルサービスを同年3月に始めている。各社とも、キッチンカーがコロナ禍で旺盛なテークアウト需要をつかむ一手になると期待を寄せる。

 モスの狙いも他社と同様だが、同社はキッチンカーの出店場所で先行プレーヤーとの違いを出す考えだ。従来はキッチンカーといえば人が集まるオフィス街やショッピングセンターなどに出店するのが定石だった。例えば、いきなり!ステーキのキッチンカーの22年2月度のスケジュールを見てみると、出店場所は主に江東区や江戸川区のショッピングモールや品川、汐留といったオフィス街だ。デニーズのキッチンカーも東京都心部の四谷、大手町や東京23区内にあるイトーヨーカドーなどを中心に回っているという。

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