Rechercher dans ce blog

Friday, September 23, 2022

移動販売車応援 シェアキッチン さいたまにオープン - 東京新聞

ハンバーガーの移動販売車と清水さん(中央)ら=さいたま市内で

ハンバーガーの移動販売車と清水さん(中央)ら=さいたま市内で

 フードトラックやキッチンカーと呼ばれる、飲食物の移動販売車。コロナ禍で注目が高まる中、使い勝手の良い移動販売車に特化したシェアキッチン「ハムクック」が、さいたま市大宮区の一角に誕生した。利用料を払えば複数の業者が使える仕組みの調理場だ。高価な厨房(ちゅうぼう)機器がそろい、時短やフードロスにも役立つ。複数の業者が同時に利用することで、交流も生まれる。市内の若者が運営責任者となり、「全国に先駆けたモデルにしたい」と意気込んでいる。(出田阿生)

 氷川神社の参道沿いにある旧大宮図書館。ハムクックはその一階の一角にある。毎週木曜日の説明会で、参加者に「この機械で真空パックして冷凍保存し、その都度解凍すれば商品の廃棄を減らせます」と解説していたのは運営責任者の清水順柄(じゅんぺい)さん(28)。「真空包装機の値段は百五十万円ほど。高くて個人で購入できない方も、ここに来れば使える」と続けた。蒸気を利用した最新式の高級オーブンもあり、「ハンバーグなら五十個を十分間で焼ける。仕込みの時間を短縮できる」とメリットを伝えた。

真空包装機の説明を聞く説明会の参加者たち=さいたま市大宮区で

真空包装機の説明を聞く説明会の参加者たち=さいたま市大宮区で

 清水さん自身、浦和を拠点に「THE BOUNTY(ザ・バウンティー)」というハンバーガーの移動販売車を運営する。以前は自動車整備士だった。無類のハンバーガー好きで、週末は妻の美優さん(26)と各地を食べ歩き、「三十歳までに店を開きたいね」と話していた。二年前、コロナ禍でタクシーや観光バスの整備需要が激減。給料も半減したのを機に脱サラし、開業した。

 シェアキッチンの運営に携わるきっかけは、市内で開かれたイベントで、公民連携のコーディネーターを務める市の非常勤職員宮本恭嗣さん(48)と出会ったこと。「移動販売に役立つ厨房機器が必要だ」「深夜に孤独な仕込み作業をするのではなく、誰かと会話しながら働きたい」などとアイデアを話し合う仲になり、宮本さんが企画・運営する施設「ハムハウス」でこの計画が実現した。

 コロナの感染拡大で飲食店の集客が難しくなるのと比例するように、車による移動販売は増えている。県の保健所が出した営業許可数を見ても、二〇一九年度は千三百八十三台だったが、二〇年度は千五百五十八台、二一年度は千八百三十四台に。今月に入って二千台に達している=グラフ。説明会の参加者の中には「こだわりのマーボー豆腐を作り、真空パックにして売りたい」と話す人もいたという。「交流が増えればアイデアも広がる。ゆくゆくは、ここで無人販売もできるようにしたい」と清水さんは笑顔を見せる。

 シェアキッチンは、一回に三業者までの利用を想定している。移動販売や通販目的の定期利用(四回・各八時間)は月額四万円。料理教室やイベント用に、一時間当たり二千円で一時的に使うことも可能。毎週木曜日の午後一時〜二時半、午後六時〜七時半に開催。問い合わせはメール=info@humhaus.jp=へ。

関連キーワード



おすすめ情報

Adblock test (Why?)


移動販売車応援 シェアキッチン さいたまにオープン - 東京新聞
Read More

No comments:

Post a Comment

【2024年版】IKEAのおすすめ新商品1〜100選!キッチングッズやインテリアなど - BuzzFeed Japan

[unable to retrieve full-text content] 【2024年版】IKEAのおすすめ新商品1〜100選!キッチングッズやインテリアなど    BuzzFeed Japan 【2024年版】IKEAのおすすめ新商品1〜100選!キッチングッズやインテ...