ゲストもホストもリラックス&つい長居。居心地のいい家って“キッチン”が素敵だと思いません? “食”への愛が募り、“キッチンリノベ”を実践した方々の台所を見学。いろんなやり方があるようです。
身近なプロの知恵を借り、業務用の冷蔵庫やコンロを自宅キッチンに装備
家庭では見かけることが少ない、プロ仕様の本格的なオーブンコンロやシンク。キッチンに一歩足を踏み入れると、まるで自分がレストランのシェフになったような気分に。ステンレス一枚の壁やグレーのシートを敷いた床には継ぎ目がなく、サッと拭くだけで綺麗にできる。
家族の料理担当として、家の中で特にキッチンリノベーションに力を入れた五十嵐宗さん。目指したのは、東京・富ヶ谷にある行きつけのワインバー〈アヒルストア〉のカウンターだ。「客席から調理人の後ろ姿が見え、料理のリズムが感じられる雰囲気が好きなんです。店主の齊藤輝彦さんの自宅も見せてもらいながら、コンロの高さや配置を決めました」
妻も、今後は子供も一緒に使うであろうキッチン。〈マルゼン〉のガスコンロの底に板を挟み、高身長な妻と自分が作業しやすい高さに調節。ツマミを子供が誤って触って点火しないようにスイッチが硬いものを選んだのも齊藤さんの助言からだ。「妻と子供がまだ寝ている早朝に起きて、1週間分の常備菜を作るのが週末のルーティンなんです。音楽やラジオを聴いて朝日を浴びる、最高の1人時間になっていますね」
憧れのレストランさながらのキッチンを。業務用の作業場は料理の効率だけでなく、料理への愛着もアップさせるのではないだろうか。
POINT #1 〈マルゼン〉のコンロに合わせた造作棚。
リノベーションのベースとなったのが〈マルゼン〉のコンロとシンク。「この2つの高さに合わせて、家全体のリノベーションを担当してくれた建築事務所〈nu〉が棚を作ってくれました」
POINT #2 〈ホシザキ〉の冷蔵庫を作業台に。
ワインセラーとして使用している〈ホシザキ〉の冷蔵庫は、シンクと高さを合わせて作業台としても活用。冷蔵庫と繋がるように設置した自作のダイニングテーブルは、天板を取り換えるとさらに大きなテーブルになる。
POINT #3 〈マルゼン〉のオーブンコンロ。
セラー代わりの冷蔵庫は作業台としても活躍
火力が強く、パスタの茹で時間やフライの時間短縮に。五徳だけ替えられるのでメンテナンスも簡単だ。コンベクションオーブンは、1度単位で温度調整が可能なので繊細なお菓子作りにも最適。
五十嵐 宗 会社員
いがらし・そう/デザイナーとして企業に勤めながら、東京・恵比寿の〈Winestand Waltz〉などナチュラルワインを扱う飲食店のグッズのデザインも担当。
photo : Hiroyuki Takenouchi text : Uno Kawabata (FIUME Inc.) edit : Rio Hirai (FIUME Inc.)
No. 1222
My Better Room 小さな部屋を自分らしく。/BE:FIRST 2023年06月28日 発売号
インテリアを楽しむのに大切なのは“想像力”と“とりあえずやってみる精神(DIY)”。正解もゴールもなく、少しずつ居心地の良い部屋へと作りあげていくプロセスも、また楽しみの一つです。何をどう選び、どう合わせるか。この特集では、人気インテリアショップスタッフの自宅とお店を拝見や、フルリノベ、移住をして暮らしを変えた人、心に“余白”を作る整理と収納など、自分らしく楽しく暮らす30人のアイデアを紹介します。
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